Amazonの出品、納品、梱包、出荷などで苦労した話
不要になったけれど、まだ使えるからどうしようと悩み、すこしでもお金になれば、誰か必要な人がいれば使ってくれるんじゃないかなど様々な理由で、本当に多くのものがフリマアプリなどで売られています。
2年前に新築に引っ越し、まず最初に欲しいのは掃除道具でした。
インテリアを北欧系で揃えたかった私は、コードレス掃除機だと見た目にも悪いと思い、北欧ブランドの少しお高めなほうきとちりとりを購入しました。
その時は、新築だし、自分の好きな雰囲気のほうきだし、張り切ってそうじするぞっと思っていました。
実際家に到着してみると、家の中で使うにはほうきの柄が長過ぎたのです。
見た目は抜群だけど、使いづらさも抜群です。
しかも、小柄な私には扱いにくいという始末。
外で使うには良かったのかもしれません。
しかし、馬毛だったため、ほうきとしては優しいはき心地で、なかなか外のゴミには対抗できそうにありませんでした。
案の定、ほうきとちりとりはインテリア化となりました。
1年以上使わず放置していたため、その周りはもちろんホコリだらけ。
見てるだけで満足感はありましたが、このままだと劣化するだけだと思い、売ることを決めました。
いざ、写真を撮って、説明文を作って<北欧ブランド ほうき&ちりとり>で売ろうとしましたが、ひとつ重大なところで手が止まってしまいました。
一番の難解である、送料の問題です。
今のアプリは自社で宅配会社と提携して、通常よりも安く送れるというサービスがあります。
いつもそれを使っていたので、特に気にせず出品画面を作っていました。
しかし、今回は重さの問題をクリアしても、140センチ以上あるほうきの柄の長さが問題になることに気がつきました。
しかも、どうやって梱包しようか。
そこまで考えが至らず、黙々と出品画面を作成していたのです。
一緒に送れば、大型扱いとなり、送料がとても高くなってしまいます。
長さのことなんて本当に考えていなかった。
過去の販売でこのほうきを売っている人がいるかもしれないと思い、検索してみましたが誰もいないのでさらに悩みました。
そして、全体の長さを測ったり、きちんとした重さを出すために、自分と一緒にほうきの柄と体重計にのり、梱包の重さを入れたらこのくらいの金額で送れるなど、色々な試行錯誤を繰り返しました。
今思うと、相当な手間賃だったと思います。
しかし、リサイクルショップに持っていっても雀の涙ほどでしか売れないことは重々承知しています。
これはブランド品なんだ、だからきちんと売ればそれなりのバックがあり、本当に欲しい方に譲れるという思いで作業にあたりました。
結局、ほうきとちりとりを一緒にして、ほうきの柄は別で出品することが一番安く売れることがわかりました。
その際に、どうして出品画面が分かれているか、申請の際には必ず同時に申請してくださいという明記を忘れずに、画面を作成しました。
本当にこんな出品の仕方で売れるか不安でした。
ここまで頑張ったのだから売れて欲しい、その一心でしたが入ってくるコメントは、もう少し安くなりませんかなどの値段交渉のみ。
これが限界の値段なんです、その理由は、と説明するコメントを返して終わってしまいます。
しかし、数日後、ついにこちらのほうきが気になります、と言う方からコメントがありました。
その方も値段で躊躇されていましたが、ほうきの柄が本当に厄介な子で、この子がもう少し短ければお安くすることが出来るんですと卒直に返しました。
そうすると、納得してくださり、ぜひお譲りくださいと売却が決定したのです。
面倒だなど言う方ではなく、本当に良かったです。
梱包も大変でしたが、傷がつかないようそれぞれ包み、あまりにも長いのでコンビニ発送は邪魔になっては申し訳ないと集荷に来てもらいました。
本当に今までで一番頭を悩ませた商品でしたが、無事に必要としてくれる方のところにお嫁に出すことができて、ほっとしています。
柴犬よ、少女の元に届け!
私はよくメルカリで、
不要になった生活雑貨や靴や服などを出品しています。
できるだけ早く売ってしまいたいので、
出品者の私が送料を負担するように設定して、
送料込みでギリギリの価格で出品しています。
そのため商品が売れた時は、
いかに送料が安い発送方法で商品を送るかが、
自分の利益を残すためのカギとなります。
大きな商品は、
ゆうパックまたは宅急便で発送となるため、
送料だけで1000円ほどかかってしまいます。
せっかく不用品を売ることができても、
利益よりも送料の方が高くなってしまったら、
何の意味もありません。
かと言って、
送料の1000円を商品代金に上乗せして出品した場合は、
高くてなかなか誰も買ってくれません。
一方で、
A4サイズの封筒に入る程度の小さな商品だと、
175円?195円程度で発送することが可能なのですが、
私が出品する雑貨や服や靴などには不向きです。
そんな時におすすめの発送方法は、
クロネコヤマトの宅急便コンパクトです。
この発送方法は、
宅急便コンパクトの専用BOXを70円で購入して、
その専用BOX入るものであれば何でも、
全国一律送料全国380円で発送することができます。
また専用BOXのサイズは2種類あります。
一つは、
大きいけど薄型(34cm×24.8cm)
もう一つは、
小さいけど厚さ5cm(25cm×20cm)です。
このサイズであれば、
ほとんどの服や靴などを発送することができます。
尚且つ、
送料と宅急便コンパクトの専用BOXの値段を合計しても、
たった500円ほどの送料の負担で、
発送が可能なので大変役立ちます。
そのため、
私はいつもこの宅急便コンパクトを常に駆使し、
冬に使う厚手のコートや、
ボリュームのあるスニーカーなども、
小さく薄く梱包して、
500円以内で発送することができました。
そのおかげで、
利益を何度もキープすることができました。
そんな中で、
発送にとても苦労した商品があります。
それは、
柴犬のぬいぐるみです。
しかし、
この柴犬のぬいぐるみは超ビッグサイズで、
高さが約30cm、
幅が約30cm、
厚みが約10cmくらいある
ボリューミーだったのです。
それなのに、
私はあまり何も深く考えずに、
1500円で値段を設定してしまいました。
幸か不幸か、
出品してから数時間で、
あっという間に売れてしまいました。
同時に送料のことを思い出しました。
もしこの商品をこのまま梱包した場合、
1000円以上自分で負担する必要があり、
赤字になるかもしれないと気付きました。
そこまでして商品を売りたくないし、
このままキャンセルしてしまおうかな?
なんて悪いことを考えていたら、
購入者さんからのメッセージが届きました。
「この柴犬をずっと探していました!!
3才になる娘がいつも肌身離さず、
同じものを愛用していたのですが、
どこかで無くしてしまいました。
お店に言ってももう販売終了していて、
毎日悲しんでいるので、
やっと見つけることがとても嬉しいです。
」
とのことでした。
私はハッとして、
どうにかこの柴犬を、
少女の元へ届けなければ、
という使命に駆られてしまいました。
しかし、
どう頑張っても柴犬は、
宅急便コンパクトの専用BOXの中に入りません。
どんなにぎゅうぎゅう押しても、
袋に入れてテープで止めて箱に入れても、
無理やり蓋を閉じることができませんでした。
柴犬と戦って数時間、
体力も知恵も使い果たして疲れ切ってしまいました。
もう赤字でも良いから、
この子のために1000円の送料を払って発送しよう、
そんな風に投げやりになってしまいました。
そんな時に、
以前旅行に行く時に購入していたあるものを思い出しました。
それは、衣料用圧縮袋です。
圧縮袋の中に衣料を入れて圧縮すると、
嵩張る衣料が半分のサイズになるという便利グッズです。
もしかしたら、
これで柴犬を小さくできるかもしれない!
私はすぐに衣料用圧縮袋を見つけ出し、
柴犬をその中に投入して圧縮に挑みました。
すると、
良い感じに空気がぬけていき、
どんどん柴犬が小さく薄くなっていきます。
そして、
その小さく薄くなった柴犬を袋のまま二つに折り畳んで、
専用BOXの中に入れてみると、
入りました!!
ついにやりました!!
しかし、
発送中に圧縮効果が終わってしまうのが怖いので、
二つに折った状態で透明なガムテープでぐるぐる巻きにして、
そのあと蓋を閉めたBOXもぐるぐる巻きにしました。
そして急いでコンビニに持って行って、
発送を受け付けてもらいました。
その後も商品が到着するまで、
圧縮効果がキープできているのか心配でたまりませんでしたが、
無事に購入者さんの元に届きました。
到着報告のメッセージも大変喜んでくれていて、
本当に良かったです。
しかし今後はもっと、
商品の大きさや送料について念入りに確認しておき、
もっと慎重に値段を設定しようと反省しました。
熊本に送った電子ピアノ 今ごろどうしているかな?
私がオークションをはじめたきっかけは、長女を出産した時。
出産をきっかけに仕事から離れ、娘がお昼寝している合間にちょくちょくのぞいていたのがヤフオクでした。
最初は出品はもとより、落札の方法もわからなくて、オークションを眺めているだけでした。
そんなある日、10代のころにハマっていたバンドの解散ライブのグッズが出品されていたのを見つけ、どうしても欲しくなり、あれやこれやと手続き。
念願かなってグッズを落札した時には、思わず泣いてしまいました(育児疲れもあって。
笑)。
そこからすっかりオークション、フリマアプリを使いまくって、今まで10年ほど、ヤフオクやフリマアプリで数々出品してきました。
こどもが着なくなった服や、ピアノの発表会に一度切りきたドレス、若かりし頃に買ったブランド財布や、おみやげにもらった香水などなど。
不要になったものをもらってくれる方がいたらいいな、という気持ちと、おこづかい稼ぎという気持ち、半々で出品していました。
そんな中、一番記憶に残っている出品が、「電子ピアノ」です。
娘がまだピアノの習い始めに使っていたKORGの電子ピアノ。
結局たいして練習もせず、リビングの片隅にカバーをつけたまま放置され・・・。
案の定、上達せず、わずか2年でピアノの辞めることになったので、起き場所にも困っていました。
そこで、一念発起し、電子ピアノを出品することにしました。
相場がわからなかったのですが、定価が3万ちょっとだったものを、送料込みで1万円で出品。
買う人いるかなー、なんて軽い気持ちで「送料込み」にしてしまったんですが、これがのちのち後悔することに・・・。
それまで、アクセサリーや小物ぐらいの大きさしか出品したことがなく、大きくてもせいぜいみかん箱ほど。
出品したものの、電子ピアノなんて、どうやった送ったらいいんだろうと思っていたら、なんと出品してわずか半日ほどで落札!
やったー!と喜んだにもつかの間、落札者の住所を確認すると、熊本の方でした。
(こちらは関東在住、そこからこの大きさのものを熊本に発送って・・・どんだけ送料かかるの・・・)
送料だけではありません、問題はもうひとつ!
(梱包・・・もともと入っていた段ボール捨てちゃったよ・・・どうしよう・・・)
・・・送料、梱包ともに、ただただこちらの確認不足、準備不足なんですけど(苦笑)。
そんなわけで、落札者さんが決まってから大忙し!
まずは、いつも配達で来てもらっている宅配ドライバーさんに送料と、梱包について相談。
すると
「電子ピアノはいくらかかるかなぁ・・・。
うちの会社で用意している段ボールには入り切らないですね・・・」
と、送料、梱包ともに、不安なお答えをいただき・・・。
とはいえ、もたもたしてられないので、送料の件はドライバーさんに確認してもらい再度連絡をいただくことになり。
梱包のほうは、近所のドラッグストア、スーパー、ホームセンターを回り、大きめの段ボールをいくつかもらってきて、自作することにしました。
出品した電子ピアノ。
わが家では付属のスタンド(台)を使わずに、使いたい時にリビングのテーブルにどんと直置きして弾くスタイルだったので(ピアノの弾き方、間違ってる)
付属のスタンドは買ったままの姿、未使用だったのが唯一の救いでした。
そのスタンドと、これまた未使用の付属ペダル、そして電子ピアノを、破損防止にと娘が小さいころ使っていたブランケットで包み、
さらに切り貼りした段ボールでぐるぐる巻きにして梱包完了。
しかし、電子ピアノって重いんですよねぇ。
ほんと、汗だくものでした。
宅配ドライバーさんに自宅まで取りに来てもらいましたが、玄関まで運ぶのがやっと。
ぎっくり腰寸前でした。
ここまでで、とりあえず梱包の問題は解決。
そして最後の問題、送料は・・・3500円。
1万円の出品で、送料が3500円だったので、6500円の黒字。
というはずだったんですが、実はこの話には後日談がありまして。
落札してくださった熊本の方。
メッセージのやりとりを進めていくと、実はある事情を抱え、電子ピアノを落札してくださったことがわかりました。
電子ピアノを出品したのが、2016年の秋。
この年の春、熊本地震では2度の大きな地震がありました。
落札者さんのお宅も半壊してしまい、生活用品や洋服などぐちゃぐちゃになり、ほとんどを買い替えなければいけない状況だったそうです。
娘さんが大事にしていた電子ピアノもそのひとつ。
そんななか、娘さんに笑顔を取り戻してもらおうとオークションで電子ピアノを探し、今回の落札を決めた、と。
そのお話を知り、出品を取り下げ、住所だけお聞きしてお金はいただかず、熊本に電子ピアノをお送りした、ということになりました。
なので3500円の赤字(笑)。
オークションで思いがけずつながった熊本の方。
今も時々(ピアノ、弾いてくれてるかな?)と思い出します。