Amazonの出品、納品、梱包、出荷などで苦労した話
これはもう5年以上前の話ですが、当時購入した倉庫の中身を整理していたところ、段ボール紙に包まれた長方形の大きな物体を発見しました。
物体の大きさは縦2メートル、横1.2メートル、厚さ30センチほどで、重量は50キロはくだらないとても大きなものでした。
段ボールを開封すると出てきたのは木製の立派なドアだったのです。
そのドアは、家の玄関に使うようなドアで、ドア自体は華麗な装飾が施されており、ドアノブも握ってひねるような一般的なものではなく金属製の取っ手で握って開けるような立派なドアノブをしており、一目で高級品だということが分かりました。
しかもそのドアは、段ボールの中でビニールにも包まれていて見るからに未使用の新品でした。
立派なドアで見栄えも非常に良いし、なによりも未使用なのでとてもきれいなものでしたが、実際に使おうと思っても使い道は無いし、知人友人で必要とする人がいないか探してもそうそう簡単に出てくるものではありませんでした。
それならば処分してしまおうと思ったのですが、処分するとなるとある程度小さく切断するなどの処理をしなければ処分費用もバカになりません。
まさしく扱いに困るものだったので、しばらくの間はまた倉庫内で放置していたのですが、いよいよスペースを確保するためにドアを何らかの形で処理しなければいけなくなり、モノは試しと某オークションサイトに出品してみました。
設定は即決価格で18,000円にしました。
出品からしばらくしてなんと、そのドアに入札があり、即決価格で落札されてしまったのです。
これだけなら倉庫から出てきた不用品が非常に高値で売れて、得した話に聞こえますが、実際にはここからがものすごく大変でした。
落札されたからには発送をしなければなりません。
荷物を送付する先は、遠く離れた別の県で、実際にもっていくことはできないので運送屋さんに配達をお願いしなければなりません。
発送にあたり、ドアは出品の為の写真撮影や寸法測定のために開封していたので、再梱包をしなければなりません。
エアパッキン(いわゆるプチプチです)で一度ドア全体を包み、ドアのカド部分を念入りに保護しました。
その上から今度は段ボールを何枚も貼り合わせ、ドア全体を覆っていきます。
段ボール同士は、梱包テープで貼り付けましたが、そのテープも結構な本数をつかってしまいました。
なんとかドアの梱包を行い、いざ運送屋さんを手配しました。
まずは、みなさんおなじみの○ロネコさんに集荷を依頼しました。
ドアを保管している倉庫に到着して、まずは配送品を見てもらいましたが、開口一番「これはうちでは運べません。
大きすぎます」とのこと。
一応は、「配送のプランによっては運べないか?」とか、いろいろ食い下がっては見たものの、ドライバーさんの答えは変わらず、NGとのことでした。
それならば次は、ライバル企業の佐○急便さんに依頼をかけました。
結果は1社目と同じくNGでした。
しかし、佐○急便さんはここでとても耳寄りな情報をもたらしてくれたのです。
「大きいものなら○山通運さんがいいですよ。
こちらに営業所もありますしね」
なんと!同業他社で大物の配送を得意とする運送屋さんを紹介してくれたのです。
早速、○山通運さんに電話をかけ、集荷に来ていただきました。
さすがは○山通運さん。
「大丈夫ですよ。
ちょっと料金がかかってしまいますけど」といって寸法測定と料金算出をしてくれました。
実は、こんな大物の出品をしたことがなく、配送先のこともあまり深く考えていなかった私は、いち早くこのドアを処分したかったので送料を出品者負担にしてしまったのです。
これも大きな失敗でした。
○山通運さんから提示された金額は約16,000円でした。
オークションの手数料や、梱包資材に使った金額を合わせると儲けなんてなく、むしろ赤字寸前でした。
ともかく、送料を支払い、ドアの積み込みを手伝って、何とか発送を終わらせることができました。
送料の面もそうですが、運送会社への依頼の時点でこんなに苦労するなんておもってもみませんでした。
それいらいとても大きなものは素直に処分することにしています。
一眼レフ用レンズの梱包で苦労した話
私は先日、フリマアプリのメルカリで一眼レフカメラ用のレンズを出品しました。
幸いにもすぐに買い手が付き、発送作業を行うことになったのですが、そこでレンズの梱包に非常に苦労しました。
レンズは精密機器なので当然、緩衝材等を使って壊れないよう丁寧に梱包する必要がありました。
しかし、近所のスーパーにおいてあった段ボールはどれもレンズを梱包するには大きすぎたり、野菜のにおいがついていたりして、レンズの梱包には適さないものでした。
スーパーにある段ボールはやはり、野菜の箱が多いので必然的にサイズも大きいし、あまり綺麗なものではありません。
レンズの箱というのは、20cm×20cm×20cmのように小さくもなく大きくもない立方体に近い形状をしているので、大きな段ボールでは隙間ができてしまうし、逆にamazonで小さな商品を購入したときについてくるような薄い段ボールでは入らない、なんとも梱包しにくい大きさをしています。
雑貨店にいけば様々なサイズの箱を置いてありますが、高々数千円の利益のためにお金を出して箱を用意するものもったいない(そもそも段ボールではないのでクッション性も低い)し、早く発送したいので、家にあったamazonの空き箱を何とか工作して発送することにしました。
amazonの箱は様々なサイズがありますが、その時手元にあったのはおおよそ35cm×25cm×10cm程度のものでした。
小さな書籍や小物を買った時に使用される箱はこのくらいのものが多い気がします。
この箱を、なんとかしてレンズが入る大きさにする必要がありました。
では、実際にどのように作業したのかというと、まず、段ボールをすべて展開して、一枚の板になるようにします。
段ボールの側面は固定されていますが、接着材でついているだけなので簡単にはがすことができます。
また、この部分は使わないので多少汚くなってしまっても大丈夫です。
こうすると、段ボールは十字の形の一枚の板になります。
この十字の腕の部分を補足して、レンズを覆うのにちょうどいい形にします。
まず、もともと箱の底面だった部分にレンズの箱を置き、周りに少し余裕を持たせてぐるっと一周囲むように印をつけておきます。
あまりギリギリにしてしまうと、作った箱とレンズの箱の間に緩衝材を詰められないので、だいたい1cmくらい余裕を持たせました。
この印の一辺の長さを目安に、段ボールの十字の腕の部分を細く切って、底面の形がちょうどレンズの箱にピッタリ合うように加工していきます。
この時の注意点は4本の腕の内2本は、隣り合う側面とつなぐための「マチ」をつけておくこと。
これを忘れると隙間ができてしまって不格好になります(実は一つ失敗してしまいました)。
今回使った段ボールは長い方の腕と底辺、反対の腕を合わせてギリギリレンズの箱を一周できる長さだったので、作った十字を組み立てるだけでしっかりふたをすることができました。
段ボールの内側のふたは短いので、幅×2+高さ×2の長さにならないことに注意が必要です。
やはりフリマアプリ等で出品予定がある人は普段から少し大きめの段ボールを保管しておくと良いと思います。
幅が足りない場合は、少し不格好ですが腕を細くするために切り取った部分を貼り合わてふたを作る必要があるでしょう。
こうして、なんとかレンズの箱に合う段ボールを作り、隙間に緩衝材もつけて発送することができました。
この方法で作ると、多少元々の折り目が気になる以外はしっかりした見た目の段ボール箱になります(特に「マチ」がポイント)。
実際、取引した相手の方にも梱包が丁寧だったと喜んでいただけました。
これからは、発送の時に困らないよう、普段から段ボールをいくつか保管しておこうと思います。
容量の大きいものをフリマアプリに出品する際のデメリット
フリマアプリは今や誰もが使えて、誰もが出品、そして購入できるとても便利なアプリです。
購入したけれど使わなかった未使用品からCD、本、古着まで、、、その品揃えは幅広く、出品者側もほぼなんでも出せるのが大きなメリットです。
そんな中、出品者側が考えなきゃいけないことがあります。
それは送料についてです。
今回は容量の大きいものをフリマアプリに出品する際のデメリットについて考えていこうと思います。
まずは出品についての説明をします。
例えば新品、スポーツブランドの靴を出品するとしましょう。
出品理由は、ネットで買ったが、サイズが合わなかった、、、などでしょうか。
この場合、出品者側としては、定価よりやや安い値段で出品したい。
なんせ新品だから!10000円の靴の場合、8000円、、、7000円くらい返ってきたら満足ですよね。
しかしここで考えなくてはいけないのは、手数料と送料です。
手数料はアプリによって差がありますが、10パーセントから20パーセント程。
8000円で10パーセント取られると、手元に残るのは7200円になります。
そして購入者が決まり、いざ出品する際にかかるのが送料です。
最近は定形外郵便の他に、アプリが提供している配送方法もありますが、靴など容量の大きいもの、重さの重いものなどは7?800円かかります。
となると、700円の場合、6500円。
ということで、梱包代など考えなかった場合、8000円で出品しても、手元に残るのは6500円となります。
これがフリマアプリの出品の際の仕組みになります。
もう既にお分かりになった方も多いと思いますが、この仕組みだと、容量の大きいものをフリマアプリに出品する際、デメリットは大きいです。
フリマアプリで1番メリットがあるのが、小さく、軽く、ある程度の値段するものだと思います。
加えて言うとするならば、薄いものだと出品者の負担がとても少なさで済みます。
スマホケース、アクセサリー、チケットなどがその部類ですね。
一方先ほど述べた、靴を始めとし、メンズの服や、トレーナーなど、フリマアプリで売れそう!ですし、断捨離などで出品しよう!と思う方はとても多いと思います。
ですが、これらの容量の大きいものは送料がばかにならないということです、、、。
例にあげたような単価の高いものはまだいいとします。
ですが、単価が低いもの、なのに容量が大きいものとなると、利益がだいぶ低くなってしまいます。
断捨離がしたい!捨てるくらいなら誰かに渡したい!という気持ちを持った方は別ですが、多くの方は、捨てるのは惜しいけど、ただ同然は嫌だな、、、と思っていると思います。
もちろん、「送料別」といって、着払いシステムもありますが、それこそ単価が高いものでないとなかなか使えないですし、購入者側も送料別のものは選びにくい傾向にあります。
ですから、一見需要がありそうなもの、売れそうなものでもその商品の容量に注目してみてください。
今回は、容量の大きいものをフリマアプリに出品する際のデメリットについて述べましたが、あくまでも“ある程度の利益が欲しい”場合のデメリットです。
ですが、ただ同然でもいいや!と思って出品した場合でも、送料をしっかり考えた上で値段設定をしないと、あれ、タダ同然どころか、自己負担してしまっている、、、ということにもなりかねません。
誰でも出品でき、なんでも出品できるフリマアプリ。
こんなご時世で断捨離も流行っている今、新たにフリマアプリをダウンロードした方、登録した方も多いと思います。
そんなとき、是非出品するものの容量、大きさ、送料をしっかりと考え調べた上で、値段設定をしてみて下さい。