遺品整理がきっかけで、Amazonで本とCDを販売することとなった話

Amazonの出品、納品、梱包、出荷などで苦労した話

今から10年以上前に父が亡くなり、遺産分割協議を行った結果、父の動産を私が承継することになりました。

時間のある時に遺品整理を進め、使えるものは形見として引き続き使ったり、処分するものは適切に処分するなどしていましたが、本とCDだけは手を付けられずに2年ほど経っていました。

ある日、Amazonのサイトを見ていると、新品価格の下に小さく「?800より10中古品の出品」と表示されていたのを見て、「Amazonで中古品も販売できるんだ」ということに気付き、さらに調べると、Amazonマーケットプレイスのアカウントを作成することで、中古品の販売ができることが分かりました。

すぐにクレジットカードと売上金を受け取るための銀行口座情報を用意し、必要事項を入力するとアカウントが作成され、いざ出品という段階で苦労したことがありました。

本の場合はISBN、CDの場合はJANコードという数字で商品管理されていて、意味を理解するのに時間がかかり、さらに初めての作業なので1点ずつ恐る恐る入力し、きちんと反映されているかその都度確認しながら出品していたため、かなり苦労しながら作業していました。

その後は出品作業にも慣れ、本やCDは売れた後の梱包、出荷作業も難しいものではなかったので比較的順調に過ごしていましたが、半年近く経ったある日、マンガ本の全37巻セットが10,000円で売れました。

セット本が売れたのは初めてでしたので、発送用の段ボールや梱包資材、梱包方法と発送手段はどうすれば良いのか分からないことだらけでパニックになりました。

結局、段ボールと梱包資材はホームセンターで購入し、段ボールの形状に納まるように梱包資材を切り分けて丁寧に梱包を行い、出荷の手段は一番安い日本郵便のゆうパックを選択したことで何とか出荷することができましたが、送料が1,500円近くしたり、梱包に時間がかかったりするなど苦労しました。

出荷で苦労した話はいくつかありますが、その中から特に苦労したことを挙げるとすれば、沖縄県と一部離島への出荷です。

私は現在、発送方法として日本郵便のクリックポスト(188円)をメインにしています。

通常ですと、出荷後2日から4日程度でお届けできますが、沖縄県と一部離島がお届け先の場合は早くても1週間、天候状況によっては2週間近くかかります。

この理由を郵便局に確認したところ、北海道、本州、四国、九州は鉄道やトラックで輸送することができるので、2日から4日でお届けすることができますが、沖縄や一部離島へは最寄りの港までは2日から4日と変わりないものの、港から先は船での輸送となり、この船の部分で日数を要するため、お届けまでに時間がかかるということを、担当者から教えてもらいました。

幸い沖縄県の場合、日本郵便のレターパックという航空便で輸送する手段があるので、苦労することはなくなりましたが、一部離島では船のみが交通手段で、1週間に1便しか来ないところもあります。

このような場所へ出荷する場合、船の運航スケジュールを確認し、出航日に間に合うような出荷手段を用いた上で、お届けに日数がかかる旨を、必ず購入者に連絡することが、最も苦労しました。

遺品整理をきっかけにAmazonで古本とCDを販売することになりましたが、今となってはやって良かったと思います。

古本屋に持っていっても5円、10円での買取りがほとんどで、中には値段のつかないものも出ますし、ただただ徒労に終わることが多いです。

一方、Amazonで販売する場合はパソコンとプリンターがあれば自宅で作業できますし、本やCDを古本屋まで運ばなくても良いところが何よりの利点です。

Amazonのサイトで中古価格の目安が簡単に分かりますので、高く売れそうな本やCDはAmazonで販売し、高く売れない本やCDは古本屋に売るというように使い分けをすると、効率的に収入を得られると思います。

カーディガン厚さ3cmの壁

フリマアプリ「メルカリ」で春物の薄手カーディガンを発送したときの話です。

当時私はメルカリ初心者で、手探り状態で行った3件目の取引でした。

春物で薄手のカーディガンだったので、送料は最安値である175円に抑えられる予定でした。

防水対策として2重にビニール袋で梱包し、A4サイズで厚さ3cmになるように梱包しました。

メルカリが仲介し、取引相手と住所を交換しなくていい「ゆうパケット」を使って最寄りのローソンから発送したところ、翌日厚さオーバーで返送されて来てしまいました。

梱包した時は圧縮されていたのですが、郵便局でサイズを計測する時には緩んでしまったようです。

慌てて取引相手様に謝罪、梱包し直して翌日郵便局に直接持ち込むので、取引を継続して良いかお伺いしました。

幸い経験豊富で優しい方だったため取引を継続していただけることになりましたが、もしトラブルになってしまったらと思うと…冷や汗をかきました。

その夜のうちに2人がかりで再梱包し翌日郵便局に持ち込んでみると、荷物を見た瞬間「サイズオーバーです」とのこと。

その後きちんと計測していただきましたが、やはり厚さがオーバーしていました。

自分で測ると基準が甘くなってしまうのでしょうか?

こうなると、サイズを変更しなくてはなりません。

梱包する箱の代金や、箱が大きくなったことによる送料が嵩みますが、仕方ありません。

お相手をこれ以上お待たせするわけにもいかず、早く変更して発送しなくては、と焦っていたところ、さらに追い打ちが。

お互いに住所を知らせない匿名取引なので、メルカリが発行したQRコードを使うのですが、サイズを変更するとQRコードを再取得しなければならないのです。

公式の説明やQ&Aを読み漁ると、QRコードを出力し直して匿名配送するためには、一度取引をキャンセルして再取引しなければならないようでした。

このあたりの仕組みも、初めのうちは慣れなくて難しいかったです。

1~2日で発送するとお伝えしていたのに、あまりにも時間がかかってしまう…。

正直にご購入者様にお伝えしたところ、大丈夫と言ってくださり、寛大なご対応に感謝しかありませんでした。

雨に濡れないように一度ジップロックで包み、3辺の合計が60cmになっている「ゆうパケットプラス」専用ダンボールに梱包。

お詫びと感謝のお手紙を同封し、ガムテープで留めて郵便局に持って行きました。

今度こそサイズ制限はクリアしましたが、ダンボールが少しでも膨らんでいると受け取ってもらえないそうなので、今後も気をつけなければなりません。

後日お相手から無事に届いたとのご連絡をいただき、一安心いたしました。

特に匿名で発送する場合は、出品する前にサイズを確認し、余裕を持って梱包できるようにしておくことが大切ですね。

フリマアプリでは当たり前のことなのでしょうが、取引を始めたばかりで慣れない時分には疎かになっておりました。

当初の到着予定から大幅に遅れてご迷惑をおかけしたにも関わらず、丁寧に対応してくださったご購入者様には本当に感謝です。

自分が購入者の立場になった時には是非真似したいと思うような素晴らしい方でした。

フリマアプリで梱包は永遠の課題だと思いますが、やはり専用の段ボールやOPP袋が便利ですね。

自分で服を購入した時の紙袋や100円均一のビニール袋は用意していましたが、厚さが合わなかったり変形してしまったりします。

袋をリサイクルできれば、環境にも優しいし、費用も抑えられるので嬉しいですが、梱包が難しく手間がかかってしまうことも多いです。

ショップの梱包などを参考にしつつ、工夫して最適解を見つけていくしかありませんね。

3DSのデータ消去に困りました!

最近使っていないなぁということで、先日3DSを売った時の話です。
充電ケーブルなどの付属品とセットで出品し、ありがたいことに7000円程度ですぐに売れました。
私はすぐに梱包の準備を始めたのですが、そういえばゲームを売るときは中に入っている個人情報を消去するためにも初期化をしてから発送すべきだと聞いたことがあるなと思い出し、久しぶりにゲームを起動させました。
数年前に起動させたぶりだったので、中の情報はそっくりそのまま。
実家のWiFiの情報や自分の出身地や名前、さらには当時撮った写真などもそのままになっていました。
これはまずいと思って設定から初期化を選んだのですが、なんと。
ネットワークに接続しなければ初期化が出来ないとのこと。
初期化をするのにどうしてネット接続が必要なんだ!と思って、任天堂のサイトで確認してみてもやはり結果は同じでした。
残念なことに、3DSが売れる直前に私の家のWiFiの調子が悪くなり接続することが出来なくなっていたのです。

このままでは個人情報がたっぷり詰まったゲーム機を顔も名前も知らない他人に譲ることになってしまう。
と思って色々な方法を考えました。
まず、私は内部に入っているSDカードを抜くことにしました。
そうすると中のほとんどの情報はきれいに消えたのですが、そのSDカードは3DSの元々の内容物に含まれているものなので、それだけを欠品状態で発送するわけにもいかず…。
そして次にお店や駅などのフリーWiFiを使うことを考えました。
よく小学生が飲食店で3DSやSwitchなどを使っているのを見たことがある!と思い、接続方法や利用方法などを検索しましたがどうにも難しそう。
承認パスを現存するメールアドレスに送ってから…や、お店の人にパスワードを直接聞く必要があるなど、一体あの少年たちはどうやってゲームをしているんだ!と叫びたくなりましたが、残念ながらこの案も断念。
友人の家に行ったり、実家に帰ってWiFiに接続するということも考えましたが、さすがにそれは大変だし、明日には出荷する約束だし…ということで、私は自分自身で初期化することを諦めました。
結論、どうしたのかというと取引相手に事の全てを説明することにしました。

「自宅のWiFiの調子が悪く、初期化することが出来ないので商品が到着したらすぐに初期化を行ってから使ってほしい」というように隠さず状況を伝えました。
時間も遅く、とても面倒なことを頼んでいる手前とても申し訳なく思っていたのですが、相手からの返事はとても優しいもので「わかりました、不安なお気持ちお察します。
到着したらすぐに初期化しますのでご安心下さい、正直にお話ししてくださりありがとうございます」と、逆にお礼まで言われる結果。
フリマアプリを利用する人の中には悪い人も良い人もたくさんいますが、この時の取引相手はとても良い人だったと今になって思います。
最終的に相手を信じてそのままの状態で発送し、到着後に初期化しましたよとメッセージが来ました。

ゲーム機に限らず、PCやスマートフォンなどの電子機器は個人情報の塊、ということを今回思い知らされました。
相手の顔が見えない以上、最大限の自衛をしたうえで商品を発送することはとても大事です。
今回私は、取引相手がたまたま良い人だったということで助けられましたが、中には個人情報を悪用する人も残念ながらたくさんいます。
もしかしたら今回の取引相手も本当は初期化していない可能性だって考えられます(そう思いたくはないですが…)。
最近のゲーム機はどれもネット接続が基本になっているものも多いので、同じように売ろうと思っている人はしっかり初期化をしたうえで取引の場に出していただきたいなと思います。