納品で冷や汗…わたしのフリマアプリ体験談
妊娠中に太ってしまったので、ダイエットを2年かけて真剣にやっていました。
新しい洋服を買うのも家計に優しくないし、かといって、ダサいものは着たくない。
外出するときはいつも伸縮性のあるオールインワンを「いっちょうら」としていました。
そんな風に洋服にはお金を出し渋っていた私ですが、ダイエットには、逆に手段を選ばず。
「良いと思ったこと」はもう片っ端から何でもやっていきました。
妊娠中からの食欲が治らなかった私は、産後に暴飲暴食が悪化。
育児のストレスのためかなかなかダイエットの効果も現れそうにない状況でした。
そんな時に試してみたのが「カロリミット」でした。
ダイエット法としては少し使用法が違いますが、わたしにはとても合っていたようです。
カロリミットを飲んでいれば、ちょっとくらいは食べても大丈夫だろうということで気持ち的に楽になったのがよかったのかもしれません。
スーパーにいって、ポテトチップスやアイスクリームを買ったら、カロリミットを一袋買うことにする。
それがわたしの自分流ダイエット。
我流なのでとても人には言えませんが、それでもカロリミットには随分と助けられたのでした。
やはり、食べたいという欲求は早々なくなるものではないです。
産後、ホルモンの状態もそのうち安定するだろうからこうして助け船があったことはわたしにとっての幸い。
ダイエットにも段階をつけていけば、必ず成功すると信じていたのです。
そうして、目標体重の増加分6kgがクリアできたのが2年後。
途中リバウウンドをしたときが一番辛かったのですが、その時にもカロリミットを一袋ずつ購入していくことによりなんとか乗り越えられた気がします。
もちろん、目標体重をクリアしてからもしばらくは不安。
しかし気がつけば、お守りの代わりに購入していたせいか、気がつけば在庫が25個も溜まっていたのです。
しかもすぐに取り出せるようにと籠にいれていたためか、いつの間にか賞味期限が前後にバラバラになってしまっていました。
周りから見れば「え、そんなにも?」と思われるかもしれません。
しかしわたしの場合、ダイエットするつもりが、食べたくなったら「カロリミット収集」で気を沈めていたのです。
この珍妙な結末はあるいは必然だったでしょう。
しかし不安になればまた購入すれば良いのですから、集めたままになっていては宝の持ち腐れというものです。
そこで「どうせなら使っていただける方にお譲りしよう」と思い、フリマアプリを起動させたわたし。
しかし送料や出品手数料も取られるので、できれば”まとめ売り”がしたい。
そう思って、同じカロリミットを検索してみると、出品されたページが複数。
「あ、やっぱり人気なんだなー」と思う反面、あることに気がついたのです。
それは、1個ずつ、写真と説明文に記載されてある、商品のロットナンバーと期限でした。
調べてみると、フリマアプリでもどうやら食品は一つずつ、写真を取らなければならない手順になっているようです。
そこからが大変。
まずは全てのカロリミットを期限順に並べます。
よくもこんなに見事にバラバラにしたものだと自分でも関心するくらいまるでそれは神経衰弱の作業のようでした。
眉間にシワがよったまま、今度は写真撮影、順にアップしていきます。
さらに説明文をそれぞれに記載する作業はめんどくさいこと限りないのですが、これがなかったせいで、他のライバル商品と競り負けてはいけません。
それでなくてもバラバラで見にくい上、相場の値段通りで出品しているのですから。
しかし幸いなことにもすぐにメッセージが届き、落札が決定。
苦労したかいがあったと、梱包をしていると、一つだけ傷がある袋を発見。
袋を振ってみると気のせいか、タブレットなのですが粉っぽいような音も。
商品の中身に傷が付いている可能性が出てきました。
慌てたわたしはすぐさまお店に直行。
カロリミットで同じロットのものを目を血走らせながら探したのです。
これまた不幸中の幸いなことに同ロットのものが早い時点で一つだけ見つかり、ホッと一息。
あったからよかったものの、「なかったらどうしよう…」と本当に冷や汗でした。
「これで1kgくらい痩せたかも」
そんな風に思えるほど大変なわたしのカロリミットの納品体験でした。
購入者に対する誠意と精神的な負担
メルカリにて、中古のゲーム機のDSを出品したことがあります。
安めの値段をつけ、翌日には売れましたがそれが初めての出品だったためシステムの理解がまだおぼろげで緊張してしまいました。
結果的にはちゃんと郵送出来ましたが、本来もっと安く簡単にお届け出来たはずが、無駄に厳重な方法で、匿名配送に出来ずにお互いの名前がわかる状態での初の出品になってしまいました。
もちろん何も調べなかったわけではなく、色々と配送方法やなどをネットにて調べましたが自宅でもコンビニでもあたふたして、個人で初心者はなかなか他の仕事とかけもちするには準備をしっかりしておかなくてはいけないと反省しました。
自身で出品するものの大きさや重さがある程度一律な方は、使用している上で一度慣れてしまえばそんなに問題はないかもしれませんが、断捨離などで出品したいとなると毎回郵送方法を考えなければなりません。
郵便局の方がお勧めなのか、それともクロネコヤマトのほうがお得なのか、箱はどうしたらいいのか、など考えずに済むので出品する前によく配送方法をしっかり把握し、どの商品には何でどう送るかを出品前に決めておくことがおすすめです。
また、色んな商品を出品していると、常に自分の商品が人からどの程度注目を浴びており、どのくらい売れる見込みがあるのか、などを気にしてしまいます。
それを気にしすぎると他のことに手がつかなくなるために、出品してからストレスをためることなく程よく「放置」することが出来るひとに向いていると思います。
そうした商品が忘れた頃に売れるようになっているのがフリーマーケットですが、ただし、気を付けなければならないのは、そういった商品がいざ売れた時にスムーズに依頼主と連絡をとれるかとれないかも非常に大切です。
フリーマーケットでは購入前に質問をしてくる方が大変多く、その質問にスムーズに対応できるか否かでその商品に対するイメージや信頼も変わってきます。
そこで普段放置していた商品に対しての連絡を瞬時にとることができないと、チャンスを逃してしまいます。
それを頭で理解しているからこそ、私の場合はそなかなか出品すると他のことに手がつかなくなり、手がつかなくなるからストレスがたまり、結果的に続けることが難しくなってしまいました。
また、もう一点大変だったことは、梱包に関することです。
注文が入ったら、梱包をしっかりすることが大切ですが、自身で梱包するための材料を集めることは慣れている方は問題ないかと思いますが、まだ自信のない方は100均などでラッピングや梱包できるグッズを購入しておくと安心して対処することが出来ます。
その梱包の仕方によっては商品にたいする第一印象も大きく変わってきますし、商品の到着後に購入者がつける評価にも影響してきます。
何よりも配送する側も簡単にできるので、使い切りではなく何回も使える模造紙やラッピング材、マスキングテープなどを事前に揃えておくと便利です。
フリーマーケットではありますが、あくまで出品する以上、お届けするまでが大切で、そのお届けする作業自体に商品の良し悪しも購入者に対する心遣いも見えるように思います。
だからこそ出品している「もの」だけでなくフリマアプリの大変なところはその前後の準備から配送までといった手間暇をかけられる人でなければ、気軽に出品しすぎるとトラブルの原因にもなり得ます。
悲しいことに、非常識な方もどこの世界にもいて、商品が入れたはずなのに入ってないと言われ無料にすることになった、といった話を見たことがあります。
もしかしたらフリマアプリの世界では珍しくないことなのかもしれませんが、何か相手に非常識な行動をされたときに、許せない範囲の場合は、もちろん対策をとるべきですが、損失とその対策にかかるストレスがあまりに大きいようであれば諦める時もあって仕方ないと思う程度でいたほうが、フリマアプリと付き合う上では精神的にはいいかと思いました。
フリマアプリに本気で取り組み過ぎず、ただし購入者には誠意をもって対応しなければならない、そのギャップが精神的なストレス生み、それが個人的に一番大変でした。