匿名配送の思わぬ落し穴

Amazonの出品、納品、梱包、出荷などで苦労した話

誰でも手軽に出品出来ることからすっかり世間に浸透したフリマアプリ。

取引数は150そこそこではありますが、筆者もお世話になっています。

取引相手に恵まれている為か大きなトラブルにはあっていないものの、出荷に際して あわや! という事態は何度かありました。

今回はそんな あわや! な経験からサイズオーバーで荷物が返ってきてしまったケースと購入されているのに出荷できないケースの2件の出荷トラブルについてお話し致します。

筆者は特別な事情が無い限りは匿名配送サービスを利用して取引しています。

元払いにはなりますが自身の住所を相手に知らせることなく発送できるので安心して取引が可能です。

勿論購入者の住所も都道府県までしか表示されません。

まずは業界最大手のメルカリで起きた出荷トラブルについてお話し致します。

筆者が出品したものは着物の帯でした。

送料込み1000円程度で出品していた為、儲けを出すには送料を抑える必要がありました。

メルカリが提供している匿名配送サービスの中で最も安いのが、ゆうゆうメルカリ便のゆうパケットです。

3辺合計60センチ以内、長辺34センチ以内、厚さ3センチ以内、重さ1キロ以内であれば175円で送ることができます。

帯を小さく畳みなんとかA4サイズに納めて発送しましたが、僅かにオーバーしていたようで自宅のポストに戻って来てしまいました。

次に送料の安い60サイズの箱に詰めなおし、再度発送しようと試みましたが、一度発送に利用したゆうゆうメルカリ便は同じ取引では利用できない仕様になっていました。

更に、メルカリは匿名配送に設定した上で購入された商品は匿名配送でしか発送できない仕様になっています。

幸いメルカリ便にはもう1つヤマトを利用した匿名配送サービスであるらくらくメルカリ便もあったため、そちらから発送することができましたが、購入者の方をお待たせしてしまいました。

滅多に無いこととは思いますが、発送に2回失敗する事があれば、取引をキャンセルせざるを得なくなりますので匿名配送を利用される方はサイズオーバーには特にご注意ください。

続いて、業界2番手ラクマの匿名配送サービス かんたんラクマパック での出荷トラブルについてお話し致します。

筆者はアンティーク着物を1200円で出品していました。

普段利用しているメルカリでは1200円から送料と手数料が引かれた残りが売上金に反映されるだけで、赤字にさえならなければ特に問題はありませんでした。

しかし、ラクマはそうではありませんでした。

かんたんラクマパックには最低出品価格の定めがあったのです。

発送方法をかんたんラクマパック、価格を1200円に設定して出品した筆者の着物に購入者が現れました。

しかし、かんたんラクマパックを利用可能な販売価格である1560円を下回っているので発送する事が出来ません。

1200円で購入を決めて下さった方に「すいませんやっぱり1560円です」というのは言いにくいものです。

そもそも一度購入された商品の値段を後から訂正することは出来ない仕様になっています。

相手方に事情を説明し、別に購入を希望されていた帯〆とセットで1560円にて出品する事で値上げに応じていただけましたが、元の取引は一度キャンセルする必要がありました。

この取引のキャンセルも相手方から申請して頂く必要があります。

更に相手に迷惑をかけてしまったのが、専用出品が禁止されていることでした。

あらかじめ出品する時間を相手と約束しておき、出品後すぐに購入して貰いました。

もしもこの段階で他の人に購入されていたら更にややこしいことになっていたでしょう。

親切な方が取引相手で本当に良かったと思います。

皆さんもかんたんラクマパックを利用の際には1560円以上で出品してくださいね。

本当にややこしい事態に陥りますから!

ラクマさんは是非、ユーザーがかんたんラクマパックを選択している場合は1559円以下では出品できないように仕様を改めて欲しいものです。

発送したお品物が落札者様の住所に届かない

あるフリマアプリで、洋服を落札していただきました。
通常の手続き通り梱包し、すぐに出荷しました。
普通なら後は、到着の連絡を受けて、取引成立となるはずでした。
ところがこの時のお取引はなかなか終わりませんでした。
それは落札者様に商品がすんなり届かなかったからです。
このフリマは配送の状況を見ることができるので、そろそろ届くだろうと思ったその日、時間があるたびに見ていましたが、なかなかお届け済みになりません。
やきもきしていた私は、その商品がとまっていると表示が出た、最寄り郵便局に連絡をしてみました。
こんなことは初めてで、自分の梱包に何かトラブルでもあったのか、商品が破損でもしてしまったのか、心配だったからです。
割とすんなり事情が分かったのは、落札者様の住所登録に、マンション名が抜けていて、さらに部屋の番号も抜けているため、配達員が配達にでたが、届けられずに、持ちかえってきたとのことでした。
落札者様の事情だとわかったので、悪質なお相手なら、おかしな評価をつけられないように取り引きのキャンセルをしようと、このフリマの利用規約を確認したところ、お取引のキャンセルも可能なこと、遅くなっても、先方に届けば、お取引成立になることが分かりました。
落札者様が悪意がなく、単純に登録を忘れた、もしくは間違えたということならば、連絡を取れるのであれば、マンション名と部屋番号を伝えてもらえれば届けることができると思いました。
面倒だと思いましたが、落札者様に取引画面から連絡を取り、住所の記載のところにマンション名が抜けていることと、部屋番号もないためにお届けできていないということを、やんわりと伝えてみました。
もしも悪意のある落札者様なら、無理に届けることはなく取引をはやくキャンセルしようと思っていたからです。
トラブルになり、事務局に連絡をとったりする手間よりも、品物も届いていないのだから、キャンセルの方が簡単です。
お相手が何を考えてるかわからなかったので、疑う気持ちで返信を待ったところ、割と長文のお詫びの連絡がきて、まずは安心しました。
出品者様自身が、マンション名と部屋番号を登録していなかったことに、驚いて、お詫びの連絡と申し訳ないので、自分で何とかしてみますという連絡が来ました。
どうも悪意のある方ではなく、単純なミスだったようです。
ただ少し、このフリマの利用に対して、慣れていらっしゃらない方のようでしたので心配していると、案の定どこの画面からマンション名と部屋番号の登録が追加できますかと、質問が来ました。
事務局に本来は聞くところですが、商品を受け取りたいので、事務局からの返事を待てないと思ったので、教えて下さいと、かなりあせったような様子でした。
登録を追加する方法を今分かっても、すでに、商品は私の発送手続きが進んでおり、さらに落札者様のご住所の近くの郵便局にまで届いているので、今、住所の登録にマンション名と 部屋番を付け加えたとしても、そのお品物は届かない事を伝えました。
すると納得したようで、郵便局に自分で連絡してみるとおっしゃっていただけました。
その後特に連絡はなく、どうなったのかと待っていた私は、随分と長く時間が感じました。
しばらくすると、落札者様からメッセージが届き、郵便局に連絡してみました。
マンション名と部屋番号を伝えたので、届けてもらえると思います。
この度はこのアプリに不慣れとはいえ、このようなミスをしてしまい、大変失礼いたしました。
今後はこんなことがないように気をつけたいと思います。
とご連絡をいただきました。
その後配送画面を確認すると、商品到着となり、やっと無事に落札者様に届いたのだと思い安心しました。

安価な商品の大量出荷に大慌て

以前フリマアプリやオークションで、デコレーション用のパーツや資材などを販売していた時期があります。
大体送料込みで300円で販売することが多かったです。
まとめて売った方が楽ではあるのですが、まとめ売りになるとそれなりお得さも必要になります。
私の場合は個人で全てやっていましたので、そこまで安く仕入れることはできませんでした。
そのため、利益を出すには面倒ではありますが、少ない量でこまめに出していくというのが一番手っ取り早い方法だったんです。

商品の出品に関しては、テンプレートを作ってしまえば簡単です。
在庫管理さえしっかりできていれば、電車での移動中などもどんどん出品することができます。
私は他に本職があり副業としてやっていたので、主に通勤時間や休憩中に出品するようにしていました。
少しでも時間ができたらメッセージや質問の返信を行い、終わったら出品という流れです。
休日になると1日に100個以上出品することもありましたね。

フリマアプリの場合、評価が少なくても最初の内からかなり売れていきます。
私の場合は初日に30個ほど出品したのですが、初日で15個ほど売れたのを覚えています。
安い価格で販売すれば、オークションに比べて売れるまでが短いので個人的にはフリマアプリの方が楽しく感じますね。
しかし、売れると今度はメッセージのやり取りをしたり、梱包をしなければなりません。

オークションやフリマアプリ自体は以前からやっていたので梱包の方法などはしっかりわかっていたつもりですが、一気に15個の梱包となると結構大変でした。
デコレーションパーツや資材の場合、基本的にエアーパッキンで包む必要があります。
私の場合はパーツをOPP袋に分け、それをエアーパッキンで包んでいました。
複数のパーツや資材のセットを販売する場合は、OPP袋をくっつけてマスキングテープで止めてからエアーパッキンで梱包するなど工夫します。
そして封筒に入れてしっかりのり付けし、私の場合は最後に可愛らしくマスキングテープを貼っていました。
もちろんこれだけではなく、買ってくださった方への感謝のメッセージカードや宛名書きなどもありましたので、結構な作業量となります。
フリマアプリやオークションを専業でやっている方からすると少ない量かもしれませんが、慣れない私には本当に大変でした。

その後もどんどん商品は売れていくので、自分なりに考えて少しでも梱包が楽になるように工夫するようにしました。
まず、セットの場合は作った時点でしっかり分けておきます。
時間ができた時に事前にエアーパッキンまでしておくと梱包が楽でした。
ただし、しっかり在庫管理ができないと混乱してしまうのでそこは要注意です。
そして、メッセージカードは印刷した物にしました。
宛名書きもシールにしています。
私はどちらもメルカリなどフリマアプリで購入していました。
当時はパソコンはありましたがプリンターは無かったという点と、自分のセンスに自信が無かったので。
他の人の宛名シールを見たりする時間も楽しいですし、私は購入していましたが作れる方なら手作りした方がコストダウンになると思います。
自分の住所や名前を書かなくて良いというだけでも本当に楽なので、おすすめです。

今はちょっとした資材を出したり、本を出したりと趣味程度なのでそこまで苦労せず梱包も楽しくできていますが、量が増えると本当に大変です。
専業でやるなら、在庫管理も必要ですし梱包専用の部屋が必要だと思いました。
私は小さい商品なので大丈夫でしたが、大きな商品なら梱包のスペースも必要になります。
いずれまた販売をしてみたいのですが、本格的にやるなら業者さんに発送を任せたり、梱包専用の部屋を用意すべきだと考えています。