Amazonの出品、納品、梱包、出荷などで苦労した話
赤ちゃん用品って、大きくなるとすぐに不要になったりするので、とにかく勿体無いんです。
思い出に…と思ってとっていたとしても、かさばるし、収納にも困るので処分する時期は必ずやってくるもの。
でも、本気で捨てるとなると、ちくりと痛む胸。
子育てって大変なばかりでなく思い出もありますからね。
そんなわけで、フリマアプリでどなたか使ってくれる方に、お譲りしようと考えた私。
余ったミルクや、抱っこ紐、入らなくなった服などです。
これももうスッテンテン?つんつるてん?長ズボンがハーフパンツみたいになっちゃったしなー。
大きくなったなー、これを来て里帰りしたなー、色が白いから赤い服が似合ってたんだよね。
なんて思い出に浸っていると、一向に整理が進まないもので、気がつくとあっという間に1時間ほど経過。
子供がお昼寝から目覚めてしまい、今日の作業はこれにて終了。
山積みになった洋服やらをそのままビニール袋へぶち込み、明日へ持ち越しとなりました。
翌日「今日こそは、やるぜ」と気合いを入れるつもりで、袋を逆さまにし、一気散らばった赤ちゃんの服たち。
しかし、良くみると、転々と黄色い……シミのような物が?
おまけに、ビニール袋からぶちまけたことで、甘酸っぱいような変な香りが、あたりに充満しているではありませんか。
そういえば、うちの子はミルクの吐き戻しが多かったから。
そう、これは赤ちゃんのゲ○の匂いなのです。
洗濯しても取れない、ゲ○汚れがこびりついていたんだと思います。
そんな商品、いくら中古品だからといって、販売なんかしたら、クレームがくるかもしれない。
それでなくても、新生児期から1歳未満までのママは、神経質になりがちなのです。
思い立ったが吉日。
私は、でっかい「たらい」を用意するやいなや、ぬるま湯をはり、シミの部分をウタマロ石鹸にてゴシゴシとこすり出しました。
大量の洋服を相手に、この作業はなかなかの重労働で、すぐさま腰が痛くなります。
しかも、なんと全てをたらいに投入した時点で、我が子がお昼寝から帰還。
小さい子がいると、本当に、前に進みやしないんですよね。
出品だけでなく何もかも。
ママが欲しい最高のプレゼントは「集中できる時間」なんて閃きながら、ギャン泣きする子供を迎えにいき、なんだか自分も涙が溢れそうになりました。
子供がリビングに戻って来てしまいましたが、浴室のたらいに濡らしたままの洋服の山。
さすがにこのままではいけないと思い、私はうたまろ石鹸を部分的にこすりつけ、残りは洗濯機へ放り込むことにしました。
それから数時間後、洗濯物が出来上がったので、洗濯物が仕上がり、一つずつ形を整えながら干していきます。
干したと思ったら、下から引っ張られて、落下していく洗濯物。
どうやらうちの子供は、「干した洗濯物をとる遊び」がマイブームのよう。
進みやしないんです、本当に(二回め)。
なんとか、体で子供を防御して干し終わり、乾いたと思ったら、綺麗にたたんで再びビニール袋へ一旦保管しておきます。
しかし、ビニール袋から取り出すとやはりぷーんとした匂い。
おまけに全然取れていないシミ。
インターネットで見ると、シミは古い物はなかなか取れないそうなのです。
そこで諦めればいいのに、なぜか執着する私。
今度は重曹を入れた鍋でグツグツ煮てみることに。
沸騰すると、重曹が泡立ち、まるで魔女にでもなった気分。
うふふふふ、なんて、疲れすぎて少しおかしくなりながらもなぜか集中する私。
懸命に鍋で服を煮ている姿を夫に見られなくて良かったと今でも思います。
しかし、そんな大変な作業をしたのに、匂いとシミは結局取れませんでした。
なので、匂いはともかくシミのついたものは、出品せずに処分することに。
「やることはやった」その努力に納得していたのか、捨てるときには意外なほどに罪悪感を感じませんでした。
そこからも産後は、髪の毛が激しいので、紛れ込んでいないか気になってしまい、何度も梱包を解き直したり。
広げて写真をとっていても子供が遊んでもらえると勘違いして飛び込んできたりと、とにかく苦労しきりでしたね。
子供が小さいうちは出品してはいけないのか?
そんな素朴な疑問が浮かんでくるほどに、大変な私の出品体験談でした。
オークション黎明期ならでは・・・
今でこそオークションやフリマアプリと宅配業者や郵便局が提携して梱包・発送は簡単になりましたが、ネットオークション黎明期は各個人でタスクをこなす必要があり、それは大変でした。
ヤフーオークションが始まった頃、当時はAmazonも無かったので、まず最初に梱包用の資材といえばホームセンターに行って購入する必要がありました。
それから肝心の商品になるわけですが、私の場合は学生の頃に懸賞で当選したキャラクターグッズを売りに出すことになりました。
その商品はゲーム会社SEGAのゲームキャラクターである「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の描かれたカラーボックス。
中にSEGAが発売して世界的ヒットになったメガドライブ(海外ではGENESIS)とその強化アイテムであるメガCD、スーパー32Xを組み合わせた「メガドラタワー」が収納出来る専用カラーボックスという珍しいアイテムでした。
カラーボックスとしては一般的な大きさでしたが、まず最初にどうやって発送すればいいのか?こんな物が入るダンボールなんてあるわけないし、見た目は悪いけどプチプチで包んでそのまま宅配業者に持っていくしかないかと当時社会人になりたての世間知らずな私は思い、ホームセンターでプチプチを購入してきたのはいいものの、どうやってカラーボックスを梱包すればいいのか分かりませんでした。
「これって、上からプチプチを被せればいいのか・・・?」「被せた後、とりあえず上下を包めばいいのか?」とか試行錯誤することに。
作業するにはとりあえずカラーボックスを横に寝かせて・・・しまった!プチプチを下に敷いておけばよかった!と思って一旦カラーボックスを横にずらしてからプチプチを下に敷き、カラーボックスを置き直してプチプチで包みます。
それから側面を包んでガムテープで固定します。
このとき、ガムテープじゃなくてクリアタイプのテープにしておけばもう少し見た目は良かったのだと今なら思うのですが、当時はそんな事考える余裕もありません。
ようやく上下左右をガムテームで固定し終えて一息ついた頃、部屋の片隅に何か落ちていました。
キャスターが4つ・・・しまった!このカラーボックスはキャスター付きの製品だったのでした。
きっちりガムテープで止めてしまったので中には収納できないし、また梱包を開けて入れ直すしかないか?それともキャスターだけ別部品として別の袋にでも入れて一緒に発送してしまえばいいのだろうか?今のようにググれば何でも調べられるような時代ではなかった当時、世間知らずな私は悩み、考えた結果梱包を開け直してキャスターを収納して、もう一度梱包作業することになったのでした。
というのも、「別の袋にしたら追加料金が発生するかも・・・」と思ったからです。
梱包作業を終えて、最寄りの宅配業者の集配所までは持ち込みするために手持ちで運ぶ必要がありました。
車もないし、自転車の荷台に載せられる大きさや重さじゃないので手で持っていくしかありません。
カラーボックスの重さは10kg程度あったと思いますので、集配所までの距離約2kmをヒイヒイ言いながら運んだのでした。
プチプチで包んだ怪しい荷物を抱えて歩く不審者にも見えそうな感じでした。
ここでせめて台車があれば・・・と思います。
いつもは当時住んでいた会社の寮に管理人がいて、共用部に置いてある台車を使っていいか声をかけてから借用できる計画だったのですが、運悪く先客がいたようで台車が無かったのです。
ヒイヒイ言いながら集配所に到着すると、前で手続きしている先客の横にあるのは寮の台車!やられたーと思いました。
先に唾つけて自分の部屋に持ってきておけばよかった・・・。
というような感じで、今の時代はメルカリで「家まで来て梱包までしてくれるサービス」があったりするので良いなと思います。
というか、もっと早くこういうサービスがあっても良かったと思いますけどね。
特にデカブツに関しては今後もし使う機会があれば是非業者さんにお任せしたいものです。
配送料の罠には気を付けて
フリマアプリに登録して、初めて売れたのは小さなピンバッジでした。
宅配よりも、郵便で送る方が安いと思っていたので、「封筒に入れて送ればいいかな」程度に考えていたものの、送り方について調べてみるとそれだけではダメだということが発覚しました。
「水濡れ対策」や「割れ対策」等の対策を行わないと、購入者からの評価が低くなるとのこと。
評価が低い出品者は、購入してもらえなかったり、購入させてもらえなかったりと、今後の取引にも影響があるのだそうです。
よほどのことがない限り、ピンバッジが割れることはないと思ったものの、水濡れは大いにあり得る話。
初めての取引から、今後の取引に影響があるような評価がついてしまうのはよくないと思い、念には念を、と商品をプチプチで巻いて、チャック袋に入れてから、封筒へ入れました。
切手代がわからなかったため、郵便局へ行き確認してもらうと、プチプチで巻いたことにより厚みが出てしまい、定形外郵便に。
定形外郵便の料金は定形郵便に比べてずいぶんとお高いことに驚愕しました。
100円台で送れると思っていたものが200円以上かかるとは思いもよらず、少し思考停止してしまいました。
しかし、悩んでも仕方がないので切手代を支払い、無事送ることができました。
帰宅してから再度売値を確認すると切手代が半分ほど占めていることに気づきます。
そこに梱包材費やフリマアプリの手数料等を追加したら数十円程度なのではないか…。
いらないもので少しでも稼ごう、と思って登録したものの、数十円ずつしか儲からないとは思いませんでした。
そのときの購入者様からは、良い評価をいただけたことが救いです。
その日以降、出品する際はどうやって梱包するのかも考えるようにしました。
また、宅配よりも郵便が安いという考えを見直し、他の配送方法も検討するようにしました。
宅配はフリマアプリと提携していて安く送れる方法があるので、物によっては郵便よりも安く送れることもあるようです。
初回の反省をいかして、その後に売れた商品はきちんと梱包をして、提携している方法で送ったところ、微々たる金額ですが、プラスになりました。
配送方法は一度出品して売れてしまうと、相手方との都合もあり変更することが難しいので、出品の際に決断しなくてはなりません。
後々分かったことですが、梱包のやりすぎも評価の低下につながるようです。
人の評価なので様々ですが、怖いですよね。
私は多く出品しているわけではないので、フリマアプリで儲けようと考えるのはやめて、梱包が面倒なものはリサイクルショップへもっていくようにしています。
リサイクルショップの方が当然安く買い取られてしまいますが、大変な梱包をしたり、いろいろと考えた価格設定をするよりは楽だと思うからです。
小さなものや、リサイクルショップで買い取ってもらえなさそうなものをフリマアプリに出品して、売れたらラッキー、程度に考えることにしました。
できるだけ無駄のない、丁寧な梱包には何が必要か考えて、その価格等もふまえた価格設定にしています。
出品するときには、梱包方法や配送方法等、いろいろと考えてから価格設定をしないと、せっかく売ったはずの物がむしろ買い取ってもらうような形になりかねません。
反対に、あまりに高値だと売れません。
他の出品者が同じ商品を出品している場合は、それを参考にしています。
同じ商品がない場合は、自分で考えるしかありません。
フリマアプリの最大の難しさは、自分で価格設定をすることだと思っています。
そして、価格設定時に潜んでいる罠は、配送料だと思います。
最適な配送方法を選択すること、これが価格設定にはかかせません。